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2013/04/25

バルセロナの防空壕見学

今日は課外授業でバルセロナ市内にある防空壕を訪れました。

防空壕はスペイン語で「REFUGIO(レフヒオ)」といいます。
その単語を知らなかったので、辞書で調べてみて驚きました。バルセロナに見学可能な防空壕があることに。

バルセロナは西欧で一番最初に空襲の被害にあった都市。バルセロナ市民は自身の防御のために2年間で1400もの防空壕を掘りました。
そのうちの一つが今回訪れた「REFUGIO 307」です。文字通り、307個目の防空壕という意味です。

当時地下鉄は1号線と3号線の一部が存在し、地下鉄が走る空間は当然防空壕として使われました。

逆に、防空壕として掘られた箇所が後に地下鉄に利用されたところが市内にはたくさんあるそうです。


スペイン内戦時(1936-1939) に使用していたこの防空壕「レフヒオ307」は、2007年に一般公開を始めました。
モンジュイックの丘の麓にある Poble Sec(ポブレセック) という場所にあります。

これが入口。今日は天気が良くなかったということもありますが、外から見ているだけなのに何だか落ち着かなく淀んだ空気が漂っていました。



入口を入るとギャラリーがあります。

まずはスペインの内戦がどういうものだったか説明を聞きました。見るに耐えない写真もいくつかありました。

バルセロナではまず最初にこのポブレセック地区に1937年3月16日、空軍による爆撃がありました。
それにより8人の死者がでました。
爆撃を初めて見た人々、特に子供は屋上に上り物珍しげに見ていたそうです。爆撃が激しくなり、建物が崩壊するに至り急いで防空壕が掘られました。




さて、防空壕内へ。

防空壕イコール地下深いイメージがありましたが、ここは丘の下。トンネルを掘るように作業が進められました。

この防空壕は戦争が終わる前に亡くなってしまった、当時この地ポブレセックに住んでいた男性によって長さ400メートル地上へアクセスするためのドアが3つ収容人数は2000人、そして水と電気を備え付けるという構想が練られました。

予め計画されていたとおりではありませんでしたが、長さ200メートル高さは2.10メートル1.50~2.00メートルの幅の広さ、そして閉塞感を与えることなく明るさを与えるために、石灰が塗られたトンネルが住民により掘られました。

入口付近の爆発の効果を最小限に抑えるため通路はジグザグまたは直角の形をしています。

①トイレ。換気のために入り口付近に作られました。

男女分かれており、今もその壁からかすかに男側は青色、女側はピンク色で塗られていたことがわかります。
②発電装置置場。
③水源。
④雨水だめ。

⑤救護所。
⑥子供部屋。
⑦未完成の部屋。
⑧暖炉。
⑨トイレ。
⑩旧入口。

防空壕内は、できるだけ多くの人が入れるように、横になってはいけない規則がありました。
病人は特別救護室に入れられましたが、ベッドはたったの2つしかなかったそうです。

その他、下記の規則がありました。

A. 大声禁止
B
喫煙禁止
C火気厳禁
D政治、宗教、そしてサッカーの話題は禁止

Dの理由は、気持ちが熱くなり酸素を無駄に使うからだそう。


できるだけ多くの負傷者を担架で運ぶことを可能にするためすべての壁のコーナーは丸みを帯びています。


これは暖炉。


なぜ火気厳禁なのに暖炉が!?
スペイン内戦後のヨーロッパでの戦争が終わった後、この防空壕は閉められましたが、これは戦後にグラナダ(アンダルシア)から来たある家族がここを家として使用していた時のものだそうです。
通気や火の調整も問題なく可能でした。
彼らはここでマッシュルームの栽培をしながら10年間住み続けました。



これは出口を外から見た様子。
バルセロナに2年も住んでいて、住んでる街の歴史に触れようとしなかった自分を恥じるぐらいの衝撃を受けました。
このゲートを見かけても何も感じることなく歩いていたのだろうな。
これを機にバルセロナの歴史をもっと調べようと思います。


見学後にクラスメイトとカフェに行きました。
防空壕にてとても重い思いをした後はスイッチの切り替えが必要だったのですが、そうは簡単にはいきませんでした。さっと帰っとくべきだったなー。




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REFUGIO 307

住所/ Carrer Nou de la Rambla, 169, 08004 Barcelona
個人の見学日曜日のみ (10:30 英語 ・ 11:30 スペイン語 ・ 12:30 カタルーニャ語)
団体の見学/ 月~土 
※いずれも電話もしくはインターネットにて予約が必要
休み祝祭日

電話93 256 21 22
Eメールreservesmuhba@bcn.cat
入場料/ 3.40ユーロ
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