2016/05/21

オープンウォータースイミング大会に参加

ランサローテ島の海で、2016年に全10回行われる水泳大会の記念すべき第一回戦に参加しました。

と言っても私ではなく、夫ですが。


”オープンウォータースイミング” と呼ばれる、海などの自然の水の中で行なわれる長距離の水泳競技で、単に ”オープンウォーター” と呼ばれたり、略語で ”OWS” とも呼ばれています。

ちなみにスペイン語では英語の直訳で ”Aguas abiertas (アグアス・アビエルタス)” 、略して ”AA” なんて言われていたりもします。


今年一年間でランサローテ島の各地で全10回行われ、そのうち4回以上出場すれば最終ランキングに名を残すことができるのだ。

距離は1.9キロメートル。
今回は夫にとって初挑戦だったので、目標は”生きて帰ること!”



第一回目の今回は、ランサローテ島で一番の観光メッカ、”Puerto del Carmen (プエルト・デル・カルメン)” で行われました。

風は強めでしたが、暑すぎずちょうど良いお天気。



出場選手に配られたグッズ一式。

参加費用わずか10ユーロで記念品として速乾Tシャツがいただけたのは感激!
ほかにお菓子、ランサローテ島名物のアロエソープ、絵葉書など。

一番大切なのは、この腕時計のように見える測定器。
これを手首か足首に装着して泳ぐことにより、タイムが自動的に測定されるのです。
とても軽く、文字盤もなく、ただのプラスチックの塊に見えるけど実はすごい。



開始は午前11時。次々に選手たちが集まってきました。


場を和ませるマスコットキャラクター、なんだか日本みたいだ。


出場選手は全員で120名、16もの国籍の人々が参加!

もしかして41歳の夫が最年長なのではと、会場に着くまで少しドキドキしていましたが、もっと上がいらっしゃいました。


 夫を見失う最後の瞬間。さぁがんばれ!


 海鳥のようにきれいな人間の姿。


 実際にほかの人に触れたり触れそうになったりで、スタート地点はものすごく泳ぎにくかったんだそう。


そうこうしているうちに、もっと長距離の部、3.8キロメートルを泳ぐ選手たちが入場するところでした。
さすが長距離、ほとんどの選手がサメ肌のスーツを着ている。


っとまたそうこうしているうちに、夫の参加した1.9キロメートルの部でダントツ一番で帰ってくる選手が!

1.90キロメートルを 27分9秒でゴール、ユース年代の男性選手でした。


夫はというと・・・
今回の目標、”生きて帰ってくる” を無事果たし、43分45秒でゴール!

同年代の男性の中で順位は真ん中よりちょっと上。
初めての参加でこの結果は予想以上だ!


 帰り道に海に浮かぶ遊園地を発見!


子供用ですが、大人も是非楽しみたいものだ。


FINISHERメダル、これは是非彼の母親に捧げたい。


このメダルをぶら下げたまま、この後スーパーに買い物に寄ったのでした。
さすがだ。




2016/05/02

ティマンファヤ国立公園をラクダに乗って見学

 ランサローテ島の一番の観光スポット、”ティマンファヤ国立公園”ではラクダに乗って散歩することができます。

ティマンファヤ国立公園のオフィシャルの入り口からは離れたところに乗り場がありますのでご注意を。

乗り場に着くと、数十頭のヒトコブラクダがおとなしく座っていました。

こぶの上には二人掛けの椅子が。

かつてモロッコのサハラ砂漠にて同じくヒトコブラクダに乗り長い距離を移動したことがありましたが、その時はこぶの上にブランケットが敷いてありその上に跨る形で乗ったのを覚えています。

この緑の椅子だけでも重そうだ。


先に出発していたグループが帰ってくるところでした。
グループを先導するラクダ使いはこうしてポーズを決めてくれました。


一人で乗る夫の後ろで、私はパリから遊びに来てくれた友人と二人で乗りました。

ラクダ使いの指示で、体の大きな夫は同じく体の大きなラクダに乗ることに。ラクダの曲げた脚がかわいい。
左右の重さのバランスをとるために砂袋が次々に積まれていきました。ゴメンネラクダさん。


 へぇー、立つと想像以上に大きい!

 ラクダには一頭ずつ名前が付けられています。
夫の乗った大きな雄ラクダは「グレゴリー」、私たちの乗った小さめの雌ラクダは「アナ」。

ラクダが立ち上がる前まではロープで繋がれた列の一番後ろだったのですが、いつの間にか後から到着したお客さんの列と合体。
振り向いたらいきなりラクダの顔があって驚きました。


国立公園内の散歩が始まりました。

モロッコでラクダに跨る形で乗ったときは、一歩一歩の振動が体に伝わり少ししんどかったのを覚えていますが、この椅子のおかげで体には何の痛みもなく快適でした。
ラクダさんにはなんだか申し訳なくなりましたが。


前を歩くグレゴリーくん、地に足をつける度に足のプヨプヨした脂肪が広がりかわいい。



足先には脂肪が多く、重みで脂肪が広がり重さを分散し、足が砂にめり込むことなく砂漠の上を歩くことができるのだ。


後からラクダ使いに聞いた話によると、背中のこぶには脂肪が入っており、食事ができないときの栄養分となるそうです。
栄養状態の良い時こぶは大きくなり、エネルギーの蓄えがなくなってくると小さくなっていくということだ。
ちなみに出生時はたるんだ空っぽの袋だけがある状態で生まれてくるのだそう。


 こんな風景をゆっくりと散歩。火山の見せる様々な色が実に美しい。

ラクダに揺れながら、静かに流れるこの時間。
火山や空、そして地球のことを考えながら、その偉大さを改めて感じ、我々はなんて小さい存在なんだろうと考えてみたり。

っとふと後ろを見たら、ラクダに乗りながら赤ちゃんにおっぱいをあげているお母さんがいました。
そんな、実にゆる~い散歩。

っとそこで、私の隣にいた友人に取引先から電話がかかり、まじめな話をこの大自然の真っただ中でラクダに乗りながらやってのけたのです。

ブラボー!

 こんな風に頭を撫でてもまったく動じないアナちゃん。


営業時間ギリギリに滑り込んだペアは特別待遇!?でした。絵になる~。



これが ランサローテ島の楽しみ方のひとつ。


 ランサローテ島にラクダがやってきたのは16世紀初頭。
この島に古くから根付いているワイン用のブドウ栽培には、葡萄運びとして欠かせない動物でした。
そして今はこうして人間を乗せ、この島の観光に欠かせない動物となりました。


辺りに小屋らしきものは見当たりませんでしたが、どこに住んでいるのであろう、ラクダたち。
数世紀に渡り我々のために働いてくれどうもありがとう。


ホテルトラベル


2016/04/28

ティマンファヤ国立公園(Parque Nacional de Timanfaya)

 ランサローテは他のカナリア諸島の島々と比べて小さめな島ですが、見どころが一番多いことで知られています。
そんなポイントを少しずつ紹介していこうと思います。


ティマンファヤ国立公園 (Parque Nacional de Timanfaya)

 ランサローテに着いたら誰もが向かう観光スポットと言えます。
スペイン国内で15か所ある国立公園の中で、年間訪問者は第三位。

ここは18世紀と19世紀に起きた火山活動により出来上がった溶岩台地で、バスで周る見学コースがあります。

バスの発着地点までは車で行けるのですが、その先は車両の乗り入れは禁止されています。
まずは入り口で車に乗ったまま入場料を払い、バスの出発地点まで進みます。

バスは9時から17時まで (7~9月は18時まで) 定期的に出ており、所要時間は約40分。
スペイン語、英語、ドイツ語の順に音声による説明があります。


公園に入るまでの景色も壮大なものですが、バスからの眺めは実に素晴らしいものでした。
溶け出した溶岩の流れまできれいに見れます。


溶岩によってできた洞窟の上部


溶岩の層としずくが見れる!こういったポイントではバスは停車しじっくり見せてくれます。


地球にいるとは思えない。まるで月または火星にいるかのよう。


大きな岩ばかりがゴロゴロとしてると思いきや、砂漠のような一面も見られます。よく見ると火山礫 (かざんれき) です。
長い年月をかけて這い上がってきた強い植物も見られました。


 大迫力のカルデラも見ることができます。


これは駐車場やレストランのあるバスの発着地点。


この付近はMontañas de fuego” (火の山々) と呼ばれており、現在でも火山の熱が地上付近まで届いています。


バスツアーが終わると、興味深いショーが見られます。
掘った穴に水を入れると、地熱により一瞬にして沸騰して空高く吹き上げる様子を見ることができます。

これは見事!


続きまして、すぐ隣では別のショーを。
まずはここに積まれた干し草を運ぶところから。


2メートルほど掘られた穴に干し草を入れると、あっという間に煙が立ちました。


乾草を入れてからものの10秒で燃え上がりました。


係りの方に、すぐそばの石を触ってごらんと言われ触ってみるも、熱くて触れたものではありません。



お隣にはこの地熱を利用した火山グリルがいただけるレストランがあります!
その名は "El Diablo" 、悪魔という意味。

こうして焼かれます。

遠目では本当にこんなので焼けるの!?と思ったのですが、近づいてみるとその熱は想像を遥かに超えていました。

真上でカメラを構えたら、熱い、熱い!カメラが溶けるのではないかと思ったぐらい。



レストランは ランサローテ出身の芸術家、セサル・マンリケ氏によってプロデュースされたガラス張りの空間。


 ランサローテといえばウサギと言われているほどなので、試してみました。
メニューに書いてあった”ウサギの半身”とは思えないこの量。
このボリュームが ランサローテのウサギなんだそう。痩せたウサギしか食べたことがなかったので驚きました。
今まで食べた中で一番のおいしさ!


大自然を見ながら、天然の熱で調理されたグリルのランチは最高でした!



この後場所を変え、ヒトコブラクダに乗り火山地帯を見学しました。
次回記事にしたいと思います。

2016/04/25

波のメカニズム

海で毎日のように泳ぐようになり海の知識が必要となり、前回前々回は潮について学んだことをまとめました。

今回は波についてです。


毎日海を観察して、普段起きている波には2種類あることに気づきました。

水面にたくさん見えるごく小さな波
遠くからやってきて海岸に勢いよく打ち寄せる大きな波


私はこれらを”風の波”(①)”うねりの波”(②) と呼んでいます。
実際にはスペイン語でそれぞれ”Mar de viento”、”Mar de fondo”と呼んでいるわけですが。


まず、”風の波”は入浴中に水面に息を吹きかけると起こるしくみと同じで、その場で吹いている風の力によって海面がデコボコになりできる小さな波。

”うねりの波”は遠くの海域で風によって起こされた波が長距離で伝わってきた波。
それに、地球と月の位置関係が刻々と変化することにより海水が動かされ起こります。(海水の動きのしくみはここで説明)



それぞれ写真ではこう写ります。


”風の波”
強風の日に撮影。細かい波が次々にやってきました。
水面上に吹いている風が強くなるほど高さは大きくなり見た目の形状も変化します。


上空からはこんな風に見えます。こちらも強風の日に撮影。




”うねりの波”
いわゆるサーファーの好む波。
うねりのスピードはとても速く、時速50km以上に達することもあります。


”うねりの波”は海岸に打ち寄せて水柱 (水煙、または波柱とも言う) を上げることもあります。
 遠くの海岸で白くなっているのが水柱。



こう見ると波は実に恐ろしい。



”風の波”は泳いでいると顔にぴちゃぴちゃと当たり不愉快になる程度ですが、”うねりの波”は体ごと持っていかれますので泳げたものではありませんので、波予測を調べてから海に出るようにしています。
ちなみに潮の干満差を予測する潮汐率とは違い、波の予測は72時間までしか出せないようです。



上記に挙げたのは日常の波ですが、地震や台風、海底火山が起こす波のことを考えると海は本当に恐ろしい、絶対になめてはならぬ存在だと改めて感じました。



グラシオサ島から ランサローテ島を眺める形で撮影。

波のない海は、安らぎ、更なるポジティブ思考、ひらめきを与えてくれます。